「家」も変わったのでしょうか。もちろん、大きく変わりました。とくに日本では伝統的な日本式家屋が消滅する一方で、戦後の住宅はどんどん進化し、さまざまな工法やスタイルがブームとなっては消え、また新しい「商品」が登場してきています。しかし、「家」というものが持つ原理原則というのは、人類が始まったころの時代とひとつも変わっていないのではないかと思います。風雨や暑さ寒さをしのぎ、快適に過ごして、外敵から身を守るための家です。
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家族の命を守り、育むための「巣」であることは、われわれがロボットにでもならない限り、絶対に変わることのない「家」の目的であるはずです。人間も動物たちも、健康でいたい、命を長らえたい、家族を守りたい、種を存続させたいという本能を持っています。それは、いかに文明が進化しようが、技術が発達しようが変わりません。そういう根本的な欲求がかなえられていて、安心していられることが、私たちの「気持ちいい」「楽しい」「機嫌がいい」という感覚につながっています。家を建てようというときにいちばん大切にしなければならないものが、そこにあるということです。